イモムシフィギュア4体目は担当者様たっての希望で実現したという、シリーズ初となる毛虫の登場。「ドクガ」というのに毒が無い、ミントグリーンのボディにレモンイエローのヘアーが人気のリンゴドクガ幼虫です。
ハリのある体毛にはヤクの尻尾毛を使用。それを染色し、シリコーン製のボディに針で数本づつ植毛しました。ヒメリンゴ形のベース付きです。
縦横 約25cm。
『イモムシハンドブック3』の発売に合わせイモムシフィギュアも3体目。 今回は透け感のある表皮にボーダ-柄を合わせた夏らしいイモムシ、シロモンフサヤガの幼虫。
半透明FRP樹脂と透明シリコーンの二層構造という手の込んだ造りではありますが、3体目ともなるともう一発くらいギミックをかまさなきゃパッとしません。
そこで、蛹化前に青くなるというこのイモムシの体色変化を青色LEDを内蔵して表現しました。
結果、パッとは光らず、暗闇にぼうっと青白く光ります。それはそれで夏らしい。約25cm
イモムシフィギュア2体目、アサギマダラの幼虫は、黄色×黒のデンジャラスな体色。
可愛く造ろう造ろうと思いましたが、えらく強そうなものが出来上がりました。
警戒色なので書店でも大変目立つことでしょう。
ラテックス製。約30cm
文一総合出版様『イモムシハンドブック』の販売促進用フィギュアです。同書の表紙にも掲載されているコスズメガの幼虫が、葉っぱを抱えて食べる姿をイメージしました。本体の素材は透明感を残しつつ蛍光顔料を練り込んだシリコーン製。模様やハイライトも蛍光パステル色で、ポップな青虫の体色を再現しながら、店頭でも目立つようにとペイントしました。大きさは約30cm。つい抱き上げたくなるお手頃サイズです。
「イモムシフィギュア展示と文一総合出版の図鑑フェア」
2013年5月よりブックファースト新宿店を皮切りに全国巡業中。
画像は京都市・大垣書店本店での展示の模様
(開催中~2014年3月中旬)
昆虫の構造は「型」のあるもの。
素人目にはモコモコしてるだけに見えるイモムシも、体節の数や足の位置を間違えると、人にたとえれば胸から足が生えてるような珍妙な造形になるようです。
そんなものを昆虫に詳しいマニアや専門家に見られたら一体どんなに笑われるか。
考えただけでも蛹化の如く布団に籠もりたくなります。
というわけで、2体目のアサギマダラ幼虫から、昆虫イラストレーター・横山拓彦さんに彫刻を監修して頂きました。 農学博士号を持ちながら、昆虫の形態観察をしすぎてイラストレーターになってしまったという変わり者、 もったいないのでここに公開させて頂きました。ただし、修正が多過ぎてすべては反映できてません。すいません。